青森駅から歩いて10分ほどの場所
久須志神社という場所があります。

比較的にぎやかな場所になりますが
年越しなどでは初詣の方で賑わう割と有名な神社です。

確か狐の神様が祀られているとか聞きますが、
今回紹介したいのは、この久須志神社の横の脇道なんです。

正面から見て左にも右にも脇道があるのですが、
あまりにも危険なのでどちらかは記載しません。

これは当日付き合っていた方と飲んでいた時の話です。

行ってみたい店があると言われ、案内されたのが、
久須志神社の脇にあるスナックでした。

余談ではありますが実は私、視えたり聞こえたりしてしまう家系で、
彼は私よりもそういった力が敏感でした。

路地に入ろうとした時に二人とも足を止めてしまったのです。

「ここ、やばいよ」
「うん、やばいね」

一見普通の路地ですが、言いようのない違和感を
二人同時に感じ取ってしまった
のです。

正直足を踏み込みたくなかったのですが、
知人の店であったという事もあり、
仕方なく路地に足を踏み入れました。

歩きながら店を探すことに。
その時、突然50代くらいの男性とすれ違ったんです。

一気に寒気がしました。

そこは一本道で反対側から歩いてくる方がいれば、
絶対に気が付いたはずなのですが
すれ違うまで気が付かなったのです。

「目、合わせた?」
「ううん、大丈夫」

そうです、彼は生きていないのです。

気分も悪かったので店は見付けましたが、
1時間ほどで帰りました。

しかし知人は来店に喜んでくれて記念写真まで撮ってくれて、
まぁとりあえず行ってよかったねと胸を撫で下ろしました。

後日、そのスナックを経営している方から
彼に相談の電話
が入りました。

どうやら体調が優れないらしく、一向に回復しないというんです。
しかも売り上げも突然右肩下がりになり、原因がわからないと。

その時経営者は入院していたので、
お見舞いがてら二人で相談を受けることになりました。

何故俺ら?とも思ったのですが、その理由が病室でわかりました。
病室の彼は痩せ細り、青ざめていました。

精一杯笑顔で話していましたが、
無理をしているのは容易にわかりました。

そこで話の本題に入り、困っている事を相談され、
一枚の写真を出されました。

これ、関係あるかな?

その写真はあの時スナックを訪れた時の一枚です。

ボックス席で私達やそのほかのお客さんが寄って
写真にピースをしている写真ですが、見た時に私達は凍り付きました。

席の後ろは壁なのですが、
その壁の上部にはっきりと私達を睨む三人の顔
生首が映り込んでいたのです。

更に驚いたのが、その中の一人はあのすれ違った男性でした。

これはマズいな・・・

心霊写真のほとんどは偶然映り込んでしまう
浮遊霊である場合が多いのですが、
その写真から感じたのは明らかな憎悪です。

後日私達の師匠?的なとある住職に相談し、
その場所と写真を見てもらう事にしました。

写真に写っていたものは経営者の方とは関係ありませんが、
その楽しそうな場への嫉妬心から場所にとりついた地縛霊でした。

またその路地はいわゆる霊道となっており、
異常なほど霊が集まりやすい環境だったのです。

意図的に霊道に対する対処は出来ますが、
神社が近いと不用意に出来ません。

結局彼には移転を進め、それ以降体調も回復したようです。
10年ほど経ち、初詣がてら、その路地にまた足を運ぶ機会がありました。

当時は何店舗も飲食店が立ち並んでいたのですが、
そのほとんどが閉店
しており、
ビル自体にも廃墟のような佇まいを感じました。

そして昼間ですが、はっきりと見えるほどの霊がいました

彼らに悪気はないので、刺激しないのが一番ですが
遊び半分でちゃかしてしまうと簡単についてきてしまう、
そういう場所です。

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