山頂の展望台からは熊本市を一望でき、
美しい夜景が広がるスポットとして知られる、
熊本の高尾山こと金峰山。
車で山頂を目指してもいいのですが、
体力に自信があれば、
麓から登山道を登って景色をみると、
同じ景色でも別格に感じられます。
山を直線的に登る『さるすべり』コースは、
場所によっては手を使うこともある、
本当に体力に自信がある人向けで、
『自然歩道』コースなら、山を右に左に曲がりながら、
ゆっくりと山を登っていけます。
『さるすべり』と『自然歩道』は、
何度も交差しながら頂上に続いているので、
『さるすべり』がキツイときは、
『自然歩道』に退避することが可能です。
この金峰山、
昔からパワースポットとして信仰された山で、
山頂にある金峰山神社から山の名前がつき、
山の麓にある鳥居が登山口になっています。
そんな山だからでしょうか。
「車を運転していると、急に白い影が飛び出してきた。」
「人魂を見た」
金峰山では、そんな奇っ怪な出来事が起こるようです。
これは、
私の友人が金峰山で体験した出来事です。
友人が金峰山の登山道を降りているときに、
人間の胸までありそうな大きなものが、
少し先にある木の後ろでモゾモゾ動いているのが見えたそうです。
大きさからタヌキとかではなく、
クマかイノシシを想像したのですが、
木にはそんな大きさのものが隠れられるような太さはありません。
向こうもこちらに気がついたのか、
ピタリと動くのをやめています。
息を殺し、
友人はすぐ横の斜面に気をつけるように、
足を少しずつ横にすべらせながら、
大きなものが隠れている木と距離を詰めていきます。
あと数mというあたりで、
足元がすべった友人は態勢がくずれて、
思わず声が上がってしまいます。
木の向こうにいるものを刺激したらヤバイ。
緊張で動けなくなった友人は木をジッと見ていましたが、
あたりはシーンとしたままで、
木の向こうに何かがいるような気配がまったく感じられません。
やっぱりなにかがおかしい、
そう思った友人が一気に木に近づくと、
木の根元には巾着が落ちているだけでした。
山道は適度に管理されているので、
鬱蒼とした気味の悪さを感じることはありません。
ですが、こうして不可思議な体験がおきるのも、
昔からのパワースポットだからこそなのかもしれません。
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