間瀬の海水浴場に出るためには、
弥彦山スカイライン(県道561号線)を通って、
弥彦山を超えていきます。

そして、弥彦山スカイラインを通っていると、
県道55号線との合流地点の手前に、
赤と白に塗られたパイプ製の車止めがあります。

車止めから続く舗装路は草木に埋もれていて、
今は使われていないことがわかります。

この旧道の先にあるのが、
母子の幽霊がでるとウワサされている心霊スポットの、
間瀬トンネルです。

私が間瀬トンネルを訪れたときは真夏の昼でしたが、
トンネルの中はひんやりとしていて、
少し歩いただけで肌寒さを感じるようになりました。

私が感じた寒気の正体は、
壁から染み出した大量の水です。

あたりをみると、
壁のヒビあたりは染み出した水で濡れていて、
壁は全体的に湿っているほどで。

しばらく進むと足元がベチャベチャとしてきて、
トンネル内を進むと足元にはドンドン水が溜まっていきます。

トンネルいっぱいに広がった水は水たまりぐらいの深さでしたが、
靴の中に水が染み込んでいた私は、
これ以上進むのは無理だなと思ってトンネルを引き返していました。

足元には壁から崩れた小さなコンクリート片が転がっていて、
頭の上が崩れたら怖いなと思いながら、
私が手にしたライトで天井や壁を照らしながら歩いているときです。

左手側の壁を照らしたときに、
目と同じ高さに青白い小さな光が見えたのです。

エッと驚いた私はすぐにライトを戻したのですが、
そこは普通の壁で、ライトを当てる角度を変えても、
壁に近づいて見ても光るものはありませんでした。

トンネル内の空気がより冷くなった感じがして、
大股になって出口に向かって歩いていると、
青白い光が今度は右手側から私を追い越していくのが見えます。

右手側を向いたときには青白い光はどこにもなく、
走ってトンネルから出た私は、
車止めのある場所に戻るまで後ろを振り返ることができませんでした。

もうだいぶ前の出来事なのですが、
自転車の点滅するライトの光などは、
この時のことを思い出すので苦手です。

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