仏島は富山と石川の境、
海岸から150m沖にある、
一周が100mほどの小さな島です。

位置的には石川の大泊町が近いのですが、
いろいろないきさつから富山が管理をすることになった島です。

まだ能登国・越中国と呼ばれていた時代に領有をめぐる争いが起き、
それにあきれた住民から「ほっとけ」と言われたことから、
ほっとけ島→ほとけ島になったという説のほかにも、
かって島のてっぺんに仏が祀られていたという説があり、
アニメ「日本むかし話」で『仏島』というタイトルで放映されたこともあります。

船で石塔を運んでいると、急に舵がきかなくなり、
船は沖に見える島に引き寄せられていきます。

島の頂上を見ると、
この世のものではない集団が手招きをしているのがわかります。

船は大きく傾き乗組員は全員海に投げ出され、
運んでいた石塔も海に沈んでしまいます。

仏島周辺の海は死者の海と呼ばれるほどの海の難所で、
乗組員たちは必至で岸まで泳ぎます。

実は島の頂上から手招きしていたのは海で死んだ船乗りの幽霊で、
自分たちを供養するために石塔が欲しかったのです。

こうして石塔が島の頂上に祀られると、
不思議とこのあたりで海難事故が起きなくなり、
海で死んだホトケの島で仏島となった
そうです。

陸地を削るほどの大きなうねりを伴った波が、
このあたりで発生することから生まれた話なのでしょうが、
私は『仏島』を完全な作り話だとは思っていません。

私は岸から仏島を眺めていたのですが、
急に仏島だけがぼやけて見えたのです。

時間にして2~30秒ほどの出来事で、
少し目を閉じてから見たり、
ほかの場所に視点を移してから見たりしてもぼやけていて。

仏島がしっかりと見えるようになってから、
体が震えだしました

どうしてなのか説明ができない体験をしてしまうと、
『仏島』の元になった体験があるのだと思ってしまいます。

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