長野県国道143号線にある
明通トンネル(あけどおしとんねる)は、
明治時代に開通した、
使用されているトンネルでは最も古いトンネルです。

何度か補修・改装されているとは言え、
新しい道路が出来ている今では、
ほとんど利用されないトンネルです。

明通トンネルで若いカップルが焼身自殺をして、
それから男女の幽霊が目撃されるというウワサを聞いて、
ドライブがてら見てみようということになりました。

私達が明通トンネルを通ったのは、
もうすぐ夏が来るという時期だったのですが、
100mも無いトンネル内がとても寒く。

明通トンネルに入った瞬間、
私の体はブルっと震えてしまいました。

運転をしていた友人が、
Uターンしてもう一度確かめてみる?と言うのですが、
危険信号を感じていた私達は、
遠ざかれと怒鳴ります。

焼身自殺なんて、
人気のない雰囲気のある場所に、
誰かがでっち上げた話だろうと思っていたので、
本当に危険を感じるなんて思ってもいませんでした。

明通トンネル内で、
カップルかどうかは不明ですが、
焼身自殺がおきたのを知っている人もいて、
1989年には、バラバラにされた身元不明の母子の遺体が発見され、
隣の修那羅(しょなら)峠でも、
1980年に女性の死体が発見されています。

1990年代には明通トンネル脇の林道で、
燃えた車が発見されたのですが、
運転をしていた女性の消息が判らないままだそうです。

明通トンネルの近辺でおきた事件を知るたびに、
自分がとんでもない所へ行った事を思い知らされて、
寒気だけで済んだことに胸をなでおろしています。

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