福岡市中央区の那珂川に架かる
きよすみ橋を清川方向に進んだ、
清川東二丁目信号の次の交差点
信号のかわりにロータリーになっています。

この辺りは以前は花街・色街といわれる
今で言う風俗店が集まる場所で、
このロータリーの中心部には井戸があり、
疫病・性病で死んだ売春婦の死体を
井戸に投げ入れた
といわれています。

所々に古い建物がありますが、
今では花街の面影は消えて、
何処にでもあるような街の姿がそこにあります。

この場所にロータリーを作ったのも、
売春婦の幽霊が井戸の痕跡を消すような
工事を許さなかったからと噂され、
今でもロータリー周辺で女性の幽霊が目撃されるという話です。

仕事の都合で、
半年ほどこの辺りに住んでいたM君から聞いた話なのですが、
引越し作業も終わったので、
この辺りの道を知ろうと自転車でウロウロとしていたら、
薄暗くなってから清川のロータリーにたどり着いたそうです。

街の中にあるロータリーが珍しくて、
ちょうど人目もなかったので、
自転車で2周ほどロータリをまわって新居に帰ろうとした時です。

何故かどうしても後ろが気になって振り返ると、
さっきまでいたロータリーの道路の上に、
長い髪の人の姿が見えた
そうです。

M君はロータリーに急に人が現れたことに驚き、
その場所から逃げ出してからは、
清川のロータリーに近づくことはなかったそうです。

M君は清川のロータリーは信号のないところだから、
事故で死んだ人の幽霊だと言っていましたが、
気になって調べるとロータリー周辺が花街だったのがわかります。

M君が見た幽霊は、
井戸に投げ込まれた売春婦の幽霊だったようです。

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