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10年程前に観光で和歌山県護国神社に訪れ、
不思議な体験をした出来事です。

午後の4時ということもあり、
その日は私以外、護国神社に誰もいませんでした。

参拝の途中で、特に何か不穏に感じたりだとか、
気分が悪くなったりなどもなく淡々とお参りしていると、
突然小雨が降ってきたんです。

私は小雨程度だとあまり気にしないので、
そのままひたすらお参りしていました。

すると、おそらく護国神社の関係者の方だと思うのですが
遅くなってきたから、そろそろ帰りなよ」とおしゃって、
それが今となっては遅いからというより、
別の意味が含まれていたのではないかと思います。

段々と薄暗くなり、木がたくさん生い茂っているところに、
うっすらぼやーっと帽垂れの戦闘帽をかぶり、
ゲートルを巻いた陸軍のような兵士が見えたんです。

かなりうっすらで幻を見ているような感じでした。

木にもたれてひざを立てて座り、
銃を地面から肩にかけてもたれさせて、下を向いていました。

しばらくすると、雨の量が増えると同時に、
兵士があちらこちらに、ポツポツと増えて見えるようになり、
私は急に、鳥肌が立って、恐怖のあまり少しパニックになり、
護国神社を離れて慌てて帰りました。

兵士の表情ははっきりとは見えなかったのですが、
肩を落としていて、疲れ果てているように見えました。

夕刻という時間帯も理由の一つだとは思うのですが、
雨が降ってきたことにより、戦時中水がなくて、
のどを渇いた兵士さんたちが、渇きを潤しに
木の陰に現れたのではないかと推測しております。

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