長崎県雲仙市にその昔雲仙ニューグランドホテルという
廃墟のホテルがあり、現在はさら地となっていますが、
そこでの心霊体験談です。

遊び半分で10人で夏休みの深夜、
雲仙ニューグランドホテルの廃墟へと侵入。

0時に到着。2人は怖いからといって門の外で待機。
その他はホテルを左から右へまんべんなく散策していった。

目標の場所は屋上。部屋のドアは全て開いており、何も起きない。
ただの暗闇と汚く散らかった廊下と個室ばかり。騒ぎながら屋上まで到達した。

「なにも起こらなかったね~。」と言いながら、
下の待機している2人へ手を振ると、何が2人がこちらに向かって叫んでいる。

良く聞くと「霧が掛りだしたから、もう降りて来い!」と言ってました。
屋上の皆はどの言葉で濃い霧に気付きました。

あっと言う間に霧が立ち込め、下の車のライトしか見えなくなりました。
この時の時刻は2時。2時間も旅館内を歩いていたの!??と驚きました。

皆、2時間歩いた感覚が無かったんです。
だって、皆駆け足で、早く屋上を目指していたから。。。

なんかおかしいと気づいて皆で急いで来た通りに下を目指した。
すると、前方を歩いていた男子の一人が、「ここ、通ったよね?」と言い出すんです。

「なぜ?」と怖くなって聞くと、男子はドアがしまっている部屋を指さしたのです。
皆は驚きました。なぜかって?

それは、私たちは急ぎ足ながらも隅から部屋のドアがあかっている事を
確認しながら屋上までいったのです。

女子達は危険な感じがして「いいから、そのドア無視して玄関に行こう」
と言ったのですが、男子の一人が、「ここ開かずの扉じゃね??」と
笑いながらドアを開けようと言い出したのです。

その男子以外は皆開けることに拒否し、
その男子に外に一刻も早くでようと説得したのですが、
「大丈夫だって~」と言いながらドアノブを回しました。

しかし、開きません。「もういいから!!」と言うと、
今度は足で勢いよく蹴りました。

すると大きな音を立ててドアが開けられました。
皆は動きを止めて静まり返りました。

ドアを開けた男子はおもしろ半分で部屋に入って行き、私たちを呼びました。
入るのは嫌だったけれど廊下に残されるのも怖かったので入ると、
中は窓も閉まっており、家具もない部屋でした。

とりあえず写真を撮って部屋をでました。

部屋の横には階段があり、
そこから下にくだろうと全員で階段を下っていたその時、
いきなりあの部屋のドアが勢いよく閉まった音がしたんです!

皆はパニックになり、「後ろ全体に振り向くな!!」
と最後方の男子が叫んだので、皆は必死になって玄関まで走り、
二人の待つ車に到着したのです。

皆は「早く車出して!!」とパニックになっており、
待機していた二人はわけがわからず車をだしました。

車は2台できており、「怖かった」といいながら山を下っていると、
突然前の友達の車が止まったのです。

「なんで?」と思って私たちの車も止まりました。
ただならぬ嫌な予感がして、皆が混乱しているなか、
後ろがとても気になったのでおそるおそる後方をみると、
赤いハイヒールとスカートを履いた上半身がない人間らしきものが
立っていたのです。

そこから私たちはどうやって山を下ったのか不明。
しかし、もう山ではない。

もう二度と雲仙ニューグランドホテルには行かないと決めて解散。

後日談、私たちはおもしろ半分でいった事で呪い?なのか偶然なのか、
親友の女子が車であわや転落事故になりかねなかった事故に遭遇。

そして、私ともう一人の女友達は車衝突事故未遂、
ドアを蹴破った男子は何者から押されて階段から転落して負傷、
その他メンバーも原因不明の体調不良がおこった。

いったいこれは、やはり雲仙ニューグランドホテルの祟りだったのか。
最後に、あの部屋で撮った写真にはあの霊の上半身が映っていました。

下半身だけ私たちを追ってきていたのか。。。。
とても恐ろしい体験でした。

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