宮崎県宮崎市北花ケ島では、赤ちゃんの声がきこえたり、
老婆のうめき声が聞こえる家がある。

家は取り壊されているのだが、
やはり更地からなにかきこえてくるというのだから不思議だ。

近所の人間はもう慣れたそうで、
あんがい心霊現象も人々は軽々とうけとるもんだと感心した。

実は発狂した自衛官がそこで家族3人を殺した事件があったのだ。
自衛官は赤ちゃんの死体を近くの中学校建設現場に埋めたという。

しかし、妻や妻の母の遺体は隠せなかったらしい。
自ら警察に通報し事件が発覚した。住宅街にあるのである。

この辺りでは一度火事も起こったことがあり、
何か呪われた地区なのではないかと私たちのあいだでは噂になっていた。

そこで、私と友だちのO君で夜にその辺を散歩してみた。
懐中電灯をお互いにもち、砂利道を歩くと現場は足下である。

以前は警察の規制線が貼られていたのでどこが現場かわかりやすかった。
だが、いまでも妙に更地になっている一角がある。

事件はそこで起きたのだ。

私たちはその更地でなにかきこえないか
iPhoneの録音機能を使うことにした。

俺たちがいたら幽霊もでてこないだろうという算段だったのだ。
そこで、iPhoneの電源をONにしてその場をしばらく離れた。

5、6分だろうか。iPhoneがないと余りにも退屈なので
現場にどって砂利の上においたiPhoneをとりロックを解除したら。

すると録音はちゃんとされているようであった。
Oの車に乗った私たちは録音した音をきいてみることにした。

すると私たちが現場を離れていくときの砂利道を歩く音が聴こえる。
しばらくすると何もきこえない。夏の虫の鳴き声がする。

しばらく耳を澄ましていると、ガサっと音がした。
ガサガサガサ!っと明らかにiPhoneが砂利道を移動している音だった。

まさかとおもった。しかし冷静に考えれば
ネコか犬が加えたと考えられなくもない。

しばらく聞いていると、なにかうめき声がきこえる。
低い声で女か男かわからない「くるな・・・」ときこえたのだ。
私と友人Oはすぐに車を発進させた。

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