岩手県 仙人峠道路

それは、今から10年ほど前。
私は、一関市で派遣会社に勤めていたときのことです。

当時、岩手県の地元(沿岸)に帰るために、よく仙人峠を利用していましたが、
そこが心霊スポットとは知りませんでした。

その日は友人が地元から遊びに来ていたこともあり、
どうせなら一緒に地元に帰ろうという話になりました。

私はその日の勤務を終えて、夜11時頃一関市をでました。
仙人峠に差し掛かった時には0時を回っていたと思います。

もう少しで仙人トンネルにたどり着くあたりで、
一台の軽自動車が前を走っていました。

私「いやぁ、順調だったのに随分遅い車だなぁ」

その車は、20~30キロくらいでずっと走っていました。
追越禁止だったので、そのまま後ろを仕方なく付いていきました。

友人「越しちゃえば?」
私「どこに警察がいるかわからないからいいよ。どうせ時間はたくさんあるから」

そう、その日から私は盆休みに入るため、時間はたくさんあったのですが、
いい加減その速度感に嫌気が刺してきたときに、前の軽自動車は、道を譲ってくれたのでした。

私「やっと道を開けてくれたよ」

その車を越したあと、ハザードランプでお礼をして、法定速度+αでトンネルに入ったのです。
その直後、先ほどの軽自動車が、私の車にクラクションを鳴らしながら
猛スピードで越していったのでした。

当時若さもあり、苛立ってその車を越し返そうと加速。
その車を追い越そうと思い、車線変更をし、アクセルを目いっぱい踏み込んだ。

友人「おい!あの車変だぞ!」
私「なんだ?」

友人「誰も乗っていない…」
私「まさか!そんなはずないだろ!?」

それにおかしいのです。

私の車は大排気量の車なので、普通の軽自動車くらいなら、
すぐ追い越せるはずなのに、なかなか追い越せなかったのです。

私「嘘だろ?もう1○○キロも出してるのに…」

トンネル出口が見えたあたりで何とか追い越して、
そこから2キロ程離れたあたりで車を止めた。

友人「どうしたんだよ?」
私「本当に人が乗っていないか確かめてみたいんだ」

友人は黙ってうつむいた。
だけど、いくら待っても車は来ないのです。

友人「まさか事故ってるんじゃないか?」
そういうので、戻ってみたが、車は一台もいなかったのでした。

今思うとあの車は、
私たちを向こうの世界に引きずり込もうと思って
あんなことをしたのかと思いました。

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