私は栃木県の日光市に住んでいるのですが、
仕事の都合で群馬県に行くことになりそのまま作業終了。
そして、群馬から帰ってきたときは夜の11時近くになっていたと思います。

国道122号線を進んでいくと群馬県のみどり市から
日光市足尾のほうに抜けていくのですが、その県境に沢入トンネルがあります。

沢入トンネルは国道沿いですから片側1車線で
そのままスムーズに入れるトンネルですが、
湿気があるのかトンネル内なのにも関わらず水溜りができていたり、
明るい時間帯に通っても気持ち悪い雰囲気が漂うところです。

沢入トンネルを抜けないと足尾にいけないこともあってか、
いつも気持ち悪い思いを我慢して通り抜けていくわけなのですが、
その時はいつもよりも嫌な予感を感じた記憶があります。

トンネルはだいたい500mから1km近くあって
右側に緩やかなカーブを描きながら進んでいく形になっていて
カーブになっているためかトンネルの出口(奥)が近づかないと
見えてこない形になります。

進んで奥が見えてくると反対車線の歩道に
傘をさした女性が立っているのが分かりました。

顔は傘に隠れてしまっていて見えませんでしたが、
時間帯とトンネル内で傘を差して立っているという光景を見て
恐怖が一気に芽生えました。

車も結構スピードは出ていたのですぐに通り過ぎて
そのまま走り去ってしまったのですが、
トンネル内で傘を差して立っていた姿や
通り過ぎた後に感じた視線のようなもの。

いまだに忘れることはできません。

今は群馬県に新たな高速道路ができたのそちらを利用していますが、
明るい時間帯でもあのトンネルを通りたいと思いません。

関連する心霊情報