影が動く

冬休みの夜、家のリビングで影が動いた。電気をつけても消え、気配だけが残った。窓を見ても何もなく、心に冷たいものが広がった。おかんに訴えたが「疲労」と一蹴され、納得できなかった。翌夜、窓に手形が現れ、恐怖で体が硬直した。現実とは思えず、冬休みが永遠の悪夢となった。あの影が頭から離れず、夜が怖くなった。誰にも理解されない恐怖が、心を蝕んでいる。もう家にいるのが耐えられないが、逃げ場がない。