私が10代のころ、茨城県筑波山
走り屋を見にいくのが周りで流行っていました。

筑波山の道路には、S字カーブが多数あり、
週末にはたくさんの走り屋が腕を競いに来ていたのです。

私も興味本位で何度も先輩に連れられ走り屋を見に行きました。

その日も筑波山へ行き、いつものコースをだらだらと流していたのですが、
その日は全く走り屋に出会いませんでした。

たくさんのタイヤ痕(中にはガードレールに向かって
一直線についているタイヤ痕もあり、その後その車がどうなったのか…
とても恐ろしく思ったのを覚えています)のついた道路をぼんやり眺めていると、
道の途中(ちょうどカーブが一番急な部分)の切り株のような部分に
男性が座っているのを見かけました。

「こんな深夜に登山客なんて」と思い運転をしていた先輩と
「珍しいねー」と少し話し、そのまま車に揺られていました。

でも、車が次のS字カーブに差し掛かった時「あれっ?」と思いました。

先ほどの男性と同じような背格好の男性が、
またしても切り株のような部分に座っていたのです。

「走り屋はいないし、登山客を2人も見かけるし、今日はいつもと違うな…」と
違和感を感じましたが、次のカーブでその違和感は恐怖に変わりました。

また、同じ男性が座っていたのです。

前回違和感を感じたためしっかりと服装を覚えており、
全く同じ男性に間違いありませんでした。

そのカーブとカーブの間は、車では5分程度ですが歩けば20分以上かかると思います。
先輩も一緒に見たので、見間違いではありません。

帰ってから、ふと筑波山について調べてみると、
心霊スポットと呼ばれていることを知り、
納得と同時に寒気がしたことを覚えています。

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