山梨県都留市の十日市場と田原の間を流れる
桂川にかかる佐伯橋

近くにはガソリンスタンドや田原神社、滝下不動尊、
松尾芭蕉句碑があり、下流には田原の滝があるそうです。

これは会社のOBであるA氏が酒の席で語ってくれた話です。

ある日A氏は、夜中に野暮用があって、のらりくらりと歩いていると、
佐伯橋に数人が集まっているのが見えたそうです。

こんな夜中にどうしたのかと思っていると
不意に1人が橋の欄干に立ったそうです。

他の連中はそれを留めもせずに、
ただ橋の欄干に立った一人を無言で見つめているだけに見えました。

嫌な予感がしたA氏は、大急ぎで人が集まっている橋の方へ走り、
大声で「馬鹿野郎、何してるんだ!誰か止めろ」と怒鳴っている最中に
欄干に立った1人が飛び降りたそうです。

(あんだけ居て、他の奴らは何しているんだ)と思いながら、
橋に着いたのですが、橋から誰一人逃げた様子もないのに、
橋にいた連中は誰一人いなかったそうです。

(なんかの見間違いだったのだろうか)と思いながら、
橋の下を見ると、幻などではなく、橋の下には、
飛び降りた人が素人が見る分だと
助かりそうもない状態で倒れていた
そうです。

A氏は救急車を呼んだそうですが、残念ながら鬼籍に入ったそうです。

切迫していた状況であったのと、
その話を聞いた時には話半分でしか聞いていなかったので、
事件の際には忘れていたのですが、
A氏は、後に佐伯橋について噂があることを思い出したそうです。

佐伯橋には、七人ミサキが出る噂があることを。

A氏の記憶には、橋から飛び降りるのを見届けて、
いつの間にか消えていた数人が何人いたかは
正確には覚えていなかったようですが、
飛び降りた1人を除いて7人以上はいたような気はしたようです。。

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