群馬県の大間々地区と高津戸地区を結ぶ、
渡良瀬川に架かる鱍瀧橋(はねたき橋)は、
1994年に架け替えられる前は吊橋でした。

今ではピラミットのような構造が目を引く、
周囲には遊歩道も設けられた、
ちょっとした観光スポットになっていますが、
吊橋時代のはねたき橋は、
多い時で一月に二桁の投身自殺があったとウワサされる、
群馬の自殺スポットとして知られていました。

これは友人たちとのドライブで、
はねたき橋を訪れたTちゃんの体験です。

Tちゃんたちは、
遊歩道では敷かれたタイルに描かれた、
色んな草花をみて、橋の上ではピラミットの形をした構造や、
渡良瀬川をみおろす景色を楽しんでいました。

その時、
Tちゃんは一番後ろを歩いていたのですが、
急に髪の毛を引っ張られたそうです。

慌てて振り向いたのですが、
そこには誰もいません

Tちゃんは気のせいだと思いたくても、
頭が動くほどハッキリとした感覚が残っています。

涙目で髪の毛を引っ張られた事を話して、
Tちゃんを真ん中にして歩いていると、
Tちゃんの携帯に着信があります。

Tちゃんのお父さんから電話がかかってきたのですが、
Tちゃんから電話があったけど急にどうしたんだと心配そうです。

Tちゃんは履歴を確認しましたが、
お父さんに電話をかけてはいません。

パニックになったTちゃんは泣き出して、
友達になだめられながら帰宅しました。

はねたき橋以外では、Tちゃんのまわりで、
不思議な出来事はおきていません。

はねたき橋で身を投げ出したのは、
全員女性だった
という話があります。

はねたき橋で自殺した幽霊達は、
同じ女性を仲間にしようとして、
Tちゃんを引っぱったのかもしれません。

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