秋田県秋田市にあるJR上飯島駅での友人の体験談です。
もともと人身事故が多いこの駅は、夜は無人駅になります。

友人が霊感がある方なんですが、10月のある日仕事帰りに、
上飯島駅の陸橋を歩いていたとき、
通路の窓側で小学生くらいの男の子が体育座りで座っていたそうです。

とくに気にも留めなかったらしいのですが後々考えると、
時間も時間だし、それ以前にその男の子の服が夏服だと気づき、
(あ、電車にひかれた子どもの霊だな)と思ったそうです。

その年の夏に小学生が友達に追いつこうと遮断機をくぐって、
電車にはねられた事故があったのを友人は覚えていたからです。

そんな時友人は、霊に悟られないように見えないふりをするそうです。
変に情けをかけてしまうと付いてくることがあるかららしいです。

何日か後、友人が夜遅く駅の近くを自転車で通りかかった時に、
ふと先日の子どものことを思い出し、何気なく陸橋を見上げると、
窓からじっと友人を見つめるその子と目が合ったそうです。

やばいと思った友人は急いで駅から離れたそうです。
息を切らせてしばらく自転車を走らせた後、ふと後ろを振り返ると、
すぐ後ろにその子が立っていたそうです。

しかもその姿は駅で見た時とは違い、
全身血まみれで顔の左半分と左腕が無かったそうです。

とっさにお経を唱え、ひたすらに成仏を願ったお陰か、
子どもは姿を消し、その後も憑かれることはなかったそうですが、
友人はその駅を二度と使わなくなりました。

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