畑トンネル(はたトンネル)埼玉県飯能市にあり、地元ではとても有名で、
クリーンセンターというゴミ処理場へ行く大きな一本道を、
ひとつ山の方に逸れた小道の途中にあります。

そこはどんなに暑くてもいつもひんやりとしていて、
山からの湧き水が染み出ているのか、水で地面が濡れていることも多かったです。

当時私は中学生で、バレー部に所属していました。

週末やまとまった休みにはよく近くの中学校で練習試合があったので、
自転車に乗り下級生を引き連れて相手校へと向かっていた時の恐怖体験談です。

その日はとなりの地区の中学生で試合があったので、
一度自分達の学校へ寄り、ボールや用具をかついで自転車に乗り、
自転車を漕いでいました。私は部長だった為、行き道の順路はいつも私がきめていました。

私は列の先頭を走り、クリーンセンターへと続く大きな道を通り、
坂道を登りながらまよわずはたのトンネルの方へ曲がりました。

畑トンネルを通った方が坂道を登りきることなく相手校へと行けるからです。
私のとなりでは、幼稚園の頃からの幼馴染みが一生懸命自転車を漕いでいました。

なだからな下り坂になり、私達はトンネルに差し掛かりました。
畑トンネルはよく通っていたので、いつものように「やっぱりなんか怖いね」などと
お決まりのトンネルトークをしている時でした。

急にその友人の自転車のスピードがぐんと上がったのです。

おかしいなと思った私は自分の自転車のペダルを勢いよく漕いで、
その子の自転車に追いつきました。

その時ぱっとその子の顔を見上げると、顔色は真っ青でものすごい形相をしていました。
私が「どうしたのっ?大丈夫!?」と声をかけると、
友人は「ブレーキが全然効かないのーっ!」と叫びました。

確かにブレーキを何度も握っているのに、スカスカと音がするだけでまったく効きません。

このままこのスピードで進めば、畑トンネルを抜け出てすぐのカーブで絶対にぶつかる!!
と思った瞬間、私達は畑トンネルを抜け出ました。

その瞬間、友人の自転車のブレーキがものすごい音を立てて効きました。
友人はその衝撃で自転車ごと前のめりになりそうでしたが、
両足を地面につき、めいっぱいハンドルを握ってなんとか転ばずに止まりました。

ぶつかってしまうのではないかという恐怖と、
後からじわじわと感じる霊的な怖さに友人は泣いてしまいました。

私も間近でそんな現象を見たのは始めてでしたが、
あれは絶対に畑トンネルのせいだったんだと思っています。

県外などからも心霊スポット巡りをする若者達が多かったそうで、
それから暫くして畑トンネルは通行止めになってしまいました。

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