6月の深夜2時、眠れない夜を過ごしていた私は、
一人で沖縄県宜野湾市にある「嘉数高台公園」というところへ行きました。

そこは、昔沖縄戦(沖縄で起こった米軍と日本軍との地上戦)の激戦地の1つで、
実際に日本軍が使っていたトーチカ(身を隠して敵を射撃するための横穴)や
豪(空からの爆撃から身を守るための洞穴)や、弾痕で傷ついた壁などの
戦争の傷あとが残っています。

他にも、慰霊の塔(戦争でなくなった人を供養するための塔)もいくつか建っています。

なぜ私がそのようなところにわざわざ深夜の2時にひとりで行ったのかというと、
そこは夜景スポットでもあり、公園内にある高台から見下ろす米軍基地は、なかなかに絶景だからです。

さて、そこに深夜の2時27分に到着したのですが、やはり辺りに人の気配はない。
ですが、案外公園内に街頭がたくさんあったので、正直怖くはなかったです。

さて、入り口から高台まできつい階段を上って徒歩5分。
道中で先にあげたトーチカや塔などを見ておこうと思い、少し寄り道をしました。

トーチカは、中が真っ暗で誰かの顔が覗いてくるのではと思わんばかりでしたし、
塔もなかなかに怖い雰囲気を出してました。二つともを写真に収め、
結局その日は何も起こらないまま夜景を見てのんびりしてから帰宅しました。

後日、友人にこの話しをしているとき、
「夜中にあんなところに行くなんて信じられない」といわれたので、
「そういえば写真も取ってきたんだよー」と言い、そのときに撮った写真を見せました。

そこで、1つ変なことに気付いたのです。私のカメラは、
人物画像と風景画像を、人の顔があるかなしかで認識して、
各フォルダに自動的に選別するのですが、なんと塔を撮った写真が、
勝手に人物画像に選別されていたのです。

あのとき、塔の近くにはもちろん、
あの公園内にはわたし一人しかいなかったのに。

しかし、くっきり映っていたのです。人の形と顔をしたなにかが。

それ以来、夜にいわくつきの場所に行く事はやめました。
今度は、カメラに収めるだけじゃすまないかもしれませんからね。

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