国道183号線沿いを走ると、
海側に見える廃虚が「ホテルニュー鳴門」です。
私がこの場所を訪れたのは、
友人含めて三人でバイクにテントを積んだツーリングで、
四国のキャンプ場に向かっている途中のことでした。
大塚国際美術館から県道183号線を進んで、
島田島に入ってからしばらく走っていると、
右手側に骨組みだけが残った建物が見えました。
少し先にあった交差点に、
車をとめられるような砂利の広場があったので、
いったんそこにバイクをとめ。
そこからUターンして、
私たちは廃虚まで戻りました。
廃虚にはフェンスが張られているわけでもなく、
敷地には簡単に入れました。
すぐ隣にも建物があるからかなと思ったのですが、
こちらももぬけの殻で、
壁には大きく落書きがされているようなありさまでした。
私は旅の写真を取るために用意した、
使い捨てのフィルムカメラで廃虚を撮影してから、
あたりの様子を探りました。
廃虚の中には下に降りる階段が見え、
廃虚の脇には下に降りるスロープがあったので、
建物は下に伸びているのだと思います。
屋上に上がる金属の階段は足場が崩れていて、
この廃虚がどれだけボロボロの状態なのかを物語っていました。
予定していたキャンプ場への時間もあったので、
廃虚の下までは入ることなく、
私たちは廃虚をあとにしました。
驚いたのはツーリングから帰ったあと、
廃虚の中を撮影した写真を見たときでした。
廃虚の中には鏡やガラスのような、
光を反射するようなものは落ちていなかったのですが、
写真では廃虚の入り口近くの床で、
何かが光を反射しているように、
キラリと光るのが写っていたのです。
私達が訪れた廃虚が、
ホテルニュー鳴門と呼ばれる心霊スポットだというのを知ったのは、
つい最近のことでした。。。
最初に写真を見たときは、
光を反射するようなものに、
気が付かなかったのかなと思っていました。
ホテルニュー鳴門は経営難から廃業して、
長く放置されてしまい、
海風もあってボロボロになってしまったそうですが、
敷地内の建物はほぼ同時期の建物のようです。
経営難でホテルを閉めたということらしいですが、
残された建物の一方は骨組みを残すだけ、
かたや一方はまだしっかりしているのを見てしまうと、
このホテルが廃業したのも、心霊現象がおきるのも、
建てた場所が悪かったのかと思えてしまいます。
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