JR栗林駅から線路沿いに東に進むと、
突き当たるのが御坊川です。

川沿いはそれなりに交通量のある道路で、
車の走行音や生活音もするような川で
体験した出来事です。

その時は付き合っていた人から別れようと言われ、
もうなんにもやる気がおきなくなっていて、
お昼近くにフトンから出て、
なんとなくそこにあったパンを食べてボーっとしていました。

こんな調子だとダメだと思って、
とにかく何かやって気を紛らわせようと、
自転車を漕ぎ出しました。

あてもなく自転車でその辺りをウロウロとして、
川沿いをしばらく自転車で走って、
土手のような場所が見えたので、
そこに腰をおろして川向の景色を眺めていました。

そのままなんとなくボーっとしていたら、
いつの間にか太陽が傾き出すころになっていて。

何やっているんだろう。

余計に虚しさを感じていると、車の音に混じって、
「おーい」と呼ぶ声が聞こえました。

私は声がした方を見る気にもなれずに、
川向うの景色を眺めていました。

また「おーい」と呼ぶ声がして、
今度はザッザッとこちらに近づく足音も聞こえ。

あれ?ひょっとしてオレのことなの?
もしかして入ったらダメだったのかと、
慌てて立ち上がったのですが、
呼び声が聞こえた方には誰もいませんでした。

呆然としていると、
「おーい」という呼び声は今度は背中から聞こえて。

急いで脇に置いてあった自転車に乗って、
土手から走って逃げました。

そのへんって、処刑場だったんだろ

この話を聞いた友人が、
この出来事に興味を持って調べたら、
聞きたくなかった事実が出てきました。

JR栗林駅の近くにカトリックの教会があるのですが、
御坊川原にあった処刑場はキリシタンの弾圧にも関係のある場所で、
カトリックの教会にはその時の記録が残っているのだそうです。

処刑場のあった場所は、
高徳線のあたり
だといわれていますが、
正確な場所は今ではわからないそうです。

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