廃屋もある寂しい集落のかたすみ、
車が1台通るのがやっとの道を進んだ先には、
石仏や石塔が密集する石仏群(平家六代の墓)があります。

この場所にある石仏は、
鎌倉時代の終わりごろに造られた、
歴史を伝える資料として貴重なもので。

石仏の中には、平家のそれも平清盛の直系にまつわる墓
含まれていて、平家六代の墓平家の墓)と呼ばれています。

松阪市の市街地から車で数十分。

県道30号線から「日川平家の里」の看板に従い脇道に入り、
『なめり湖』を通りすぎてしばらくすると、
平家が隠れ住んでいた里にたどり着きます。

この場所に落ち延びてきたのは、
平清盛から数えて6代目にあたる平六代(平高清)で、
平家の栄華が続いていたなら、
統領として平家を束ねていたであろう人物でした。

さすが落ち武者が隠れていた里だけあって、
かなりへんぴな場所にある集落でした。

平家六代の墓には『なめり湖』から歩いたのですが、
人の気配がしないその場所は、
なんとも言えない寂しさ
があり。

平家の墓についてからは、
すぐ近くで監視されているような
そんな居心地の悪さを感じていました。

気になって何度かあたりを見ても、
そこに怪しい人影など見えません。

この場所の雰囲気がそんな気持ちにさせている、
最初はそんな風に思っていました。

強い気配を背後に感じるまでは

それは息遣いのある生々しい気配で、
思わず飛び退いた後も、
気配は私の周りに漂っていました。

わけがわからないまま駆け出して、
息があがって頭がグチャグチャになっていた私の周りから、
いつの間にか気配は消えていました。

この出来事のあと、
一人でこういう場所に行けなくなるほど、
私には強烈な体験でした。

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