多くの人が飛び降り自殺をしたのは、
横浜市中心部に近い場所に架かる、
ノスタルジックな赤色のアーチ状の橋からでした。

それは道を通すために切り開かれた丘に架かる打越橋のことで、
打越橋の上からは横浜の夜景がよく見え、
夜景のきれいなスポットとして有名な場所で、
背丈の倍はありそうな厳重な転落防止の柵がつけられています。

ここまでしなくてもと最初に思っていても、
実際に命を助けられてしまうと、
これだけ厳重にしてくれてありがとうと言いたくなります。

それは橋の下を走る車がキラキラと光って見える、
そんな日差しの強い日のことでした。

私は橋の上から横浜の方を見ていたのですが、
チカチカ点滅する無数の小さな光にアッというまに視界が埋め尽くされて、
見えているものに色があるのかないのかわからなくなっていました。

気がつけば車の走行音も遠くなっていて、
意識だけが何処かへ行こうとしているような感覚に襲われていました。

目の前にあった安全策の手すりに腕を絡めて、
体を固定してなんとかその場所にとどまっていたという状態で、
そうなってからは数分ほどのことだったと思います。

光の点滅がスーッと視界の外へ消えて行くと、
車の振動や風が通りすぎる感覚を感じるようになっていました。

安全柵がなかったら真下の車道に落ちていたかもしれない
そう思うと目の前の安全柵に感謝せずにはいられませんでした。

打越橋で何かを感じるという人もいるようですが、
橋の下の交通量の多い道路で事故が多発していないことは、
素直によかったと思います。

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