小学生が偶然に見つけたものは、
それまで地中に埋もれていた人骨でした。

その人骨が発見された場所を詳しく調べると、
地面の下には幅1m・長さ2mの穴が掘られていて、
その穴の中には150人分の頭蓋骨だけが埋められていました。

発見された頭蓋骨のために建てられたのが、
八幡平の首塚と呼ばれるお堂と供養塔です。

火山の噴火で積もった地層の下にあることから、
この頭蓋骨が埋められたのは、
少なくとも1787年より以前のことで、
埋められていたのが大量の頭蓋骨だけだったこと、
発見された頭蓋骨に刀傷があることから、
戦で死んだ兵士の頭蓋骨だと考えられています。

首塚がある場所は、
地図でいうと県道216号線を小学校前の交差点から南へ進んだ、
八幡平陣城の北東のあたりで、
そこは頭蓋骨が埋められる以前から、
大昔のお墓の古墳だった場所で、
そういうこともあって近くには小さな駐車場が用意されていました。

八幡平の首塚へは、
私が運転する車でいったのですが、
お堂を見てから駐車場へ戻ってくると、
車の影に隠れて何かがモゾモゾと動いているものが見え、
一緒にいった友人も、ドロボウ?こっちに気がついてない?と
小声で言っていたので、そこに何かがいたのは
見間違いとかではないのに、急いで車に駆け寄ってみても、
そには何もいませんでした。

はじめは、
あたりには住宅なんかもあって、
ウワサされている武者の霊が出るようには思えませんでした。

ただ、
周囲から切り離されたように立つお堂は、
その簡素な造りが逆に、
ただものではない雰囲気をかもし出していました。

そんなお堂を見た後というのもあって、
それこそ狐や狸にばかされたようでした。

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