天草町大江といえば、丘の上に建つ真っ白な教会
「大江天主堂」が有名ですが、教会の立つ丘を降りて
1kmほどの場所にお万ヶ池という不思議な池があります。

池は水路で海とつながっているのですが、
池の水が海水と混じらずに、
上下に真水と海水の2層に分かれている不思議な池で、
この池に残る伝説にちなんで、お万ヶ池と呼ばれています。

お万ヶ池にはフナ・コイのような淡水魚に混じって、
チヌ・ボラのような海水魚が泳いでいて、
お万ヶ池を眺めているとボラが飛び跳ねる姿が見え、
右後方から魚の跳ねる音が聞こえて来たのですが、
そちらの方に体を向けてい途中に見えたのが
水面の上に立つ人の姿でした。

驚いて人影が見えた方に顔を向けたのですが、
そこには何もありませんでした。

当然池が気になった私は色々調べたのですが、
なんでもお万ヶ池に残る伝説は、
ある女性と大蛇にまつわる伝説らしいのです。

このあたりは船造が盛んで、
完成した船を池に降ろそうとしたのですが、
船が全く動かなくなり、何をやっても船は動かず、
船造りで鍛えた男たちも疲れ果ててしまいます。

男たちがへたり込んでいるときに現れたのが、
お万という半裸の女でした。

お万が踊りを始めると男たちに力が戻り、
今までなにをしても動かなかった船が急に軽くなり、
船は無事に降ろすことができたという言い伝えです。

この言い伝えはこれでお終いではなく、
その後お万は姿を消してしまい、
大蛇に生贄として捧げられた
と続くのですが、
まるで都合の悪い部分を消したような終わり方です。

たいていの昔話はこんなものかもしれませんが、
私がこの話から後ろ暗さを感じるのも、
お万ヶ池の上に立つ人影を見たからなのかもしれません。

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