国道304号線から県道42号線に入り、
しばらく進むと小森谷トンネルが見えてきます。
小森谷トンネルの手前には脇道があって、
県道42号線から見える錆ついた標識やゲートの奥には、
車がすれ違えるのかと思うような細いトンネル、
旧蔵原トンネルがあります。
昔はこの脇道が国道304号線でしたが、
南側に新しいトンネルが掘られたことで、
旧蔵原トンネルは国道ではなくなりましたが、
国道304号線に抜ける脇道として使用されています。
旧蔵原トンネルが国道として利用されていたとき、
交通事故で死んだ少女の霊が出る。
これは、
そんな話を聞いた知り合いのAさんが、
友人たちと肝試しをしたあとに体験した出来事です。
日中でも寂しそうに見える旧蔵原トンネルです、
入り口にツタが垂れ下がる、
明かりの無い穴への入口を見るだけで肝が冷えてしまい。
手持ちライトを持ってトンネル内に入ったはいいものの、
数m歩いたあたりで夜のトンネルの雰囲気に気圧されてしまい、
一歩も進めなくなったAさんたちは、
すぐに引き返したそうです。
そのまま一人きりのアパートに帰る気分ではなくなったAさんたちは、
車を運転していた友人のアパートに泊まることにして、
一夜明けた次の日のことでした。
別の友人からAさんに連絡が来たのですが、
その部屋にはAさんたちしかいないはずなのに、
連絡をしてきた友人には、
Aさんの声の後ろに子供がはしゃいでいるような声が聞こえたのだそうです。
旧蔵原トンネルは昭和の中頃に防災工事が行われていますが、
例えば火災が起きたときの、
煙を逃がすための排気穴だとかそれらしい設備は
トンネル内にはありません。
旧蔵原トンネルでは男性の霊が出るとも言われているので、
もしかすると何かつながりがあるのかもしれません。
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