甲州市大和町の初鹿野にある諏訪神社には、
JR中央線の路線の脇に、一本のご神木が立っています。
昭和28年に、ご神木の枝が架線に接触していたので、
ご神木の枝を切った鉄道作業員6人のうち5人がすぐに事故死。
残る1名も別の工事の際に死亡。
昭和43年には、
老木の伐採を含んだ、
中央線の拡張工事が始まり。
中学生が乗ったバスが、
老木の近くで6名が死亡する事故を起こしてしまいます。
ご神木に傷をつけようとすると、
必ず死者が出ることから、
JRは工事を断念。
ご神木と路線の間にフェンスを設置して、
ご神木とは距離を取って中央線を運行させています。
ご神木が自分を守ろうとしているように思えますが、
この木が「呪い」と言われるには理由があります。
昭和24年に、男に襲われた女性が、
自ら首を吊ったのが諏訪神社のご神木でした。
夜になると境内で女性の笑い声が聞こえる。
そんなウワサが広まる頃には、
女性を襲った男は変死体となっていたそうです。
私が諏訪神社を訪れのは昼間なので、
女性の笑い声は聞こえませんでしたが、
問題だったのが境内にあった大きな切り株です。
私は着信相手を確認せずに電話にでてしまい、
よく家族にも注意をされるのですが、
この切り株についたときにも着信があり、
すぐに出てしまいました。
スピーカーごしから聞こえるのは、
風の音に近いゴーというノイズだけで、
私がいくら呼びかけても返答は返ってきません。
ただのイタズラだろうとすぐに通話を切ったのですが、
携帯の画面には、相手の番号が表示されていませんでした。
直後に家族から着信が入ったのですが、
私が通話をしたことになっていて、
何とも言えない不気味さを感じながら、
私は諏訪神社をあとにしました。
神社にあった切り株は、
もうひとつのご神木と呼べる老木だったようで、
蒸気鉄道の時代、石炭から出た煙の影響で枯れたのだそうです。
私には、切り株にされた老木のほうが人を恨んでいるのではないか、
そんな風に思えて仕方がありません。
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