夏のある日、私は友人たちと一緒に、
普段は見られない小布瀬の滝
景色を楽しんでいました。

私は滝を見上げるように写真を撮ろうと、
片膝を立ててスマホを構えていると、
後ろから近づいて来た友人が
私にぶつかって河原に倒れてしまいました。

驚いた私が衝撃が来た方向で見たのは、
友人が直立したままの姿勢で河原にぶつかる瞬間でした。

手で体を守ろうともしないで、
棒立ちのまま倒れる様子は普通ではありません。

何よりも私達を驚かせたのは、
私にぶつかる前からの事をおぼえていなかったことです。

友人がおぼえているのは、
スマホで滝を撮影している
私の後ろから滝を眺めていたところまでで、
気がついたら河原に横たわっていたらしいのです。

日南市酒谷の国道222号線を進み、
小布瀬の滝と書かれた看板に従って細い脇道に入り、
しばらく進むと小布瀬の滝なのですが。

何故か赤い鳥居をくぐって小布瀬の滝へ行くのですが、
この出来事と何か関係があるのかもしれません。

後になって調べたのですが、小布瀬の滝には、
名前の由来になった出来事が言い伝えられている
そうです。

それはいつ頃かもわからない昔の出来事で、
子を連れて滝の上に上がった継母が、
子を谷底めがけて落とします。

ところが、継母と子の腰紐が知らない間に結ばれていて、
継母は子と一緒に枝を突き抜けながら落ちて行きます。

出来事の後に残されていたのは、
枝に引き裂かれた着物の小布(布の切れはし)だけでした。

それから滝は小布瀬の滝と呼ばれるようになり、
今では夏の名所として、7月の終わりごろから
ライトアップが行われています。

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