足羽山西墓地公園
友人がバイトでお金を貯めて、
軽自動車を購入した時にあちこちに行ったのですが、
その場所のひとつです。

入口に着いたときには夜の散歩ぐらいの気分だったのですが、
夜の霊園は肌寒さを感じるような冷たさがあって、
なにか変だなと思っていました。

とりあえず歩き始めたのはいいのですが、
みんな黙ったまま広めの道を通って、
区画を一周するように歩いていると、
夜だというのにいきなりカラスが騒ぎだし、
それで私たちは霊園にいることに耐えられなくなりました。

帰り道に友人の一人が、
カラスの鳴き声が人のうめきにも聞こえたと言っていたのですが、
それはあながち間違っていなかったのかもしれません。

2005年8月16日の夜明け前の事です、
霊園内の地面が陥没してしまい、
深さ30mを超える大穴
が空いてしまいます。

100を超える墓石を巻き込む大崩落で、
現場を上空から撮影した写真を見ると、
赤土が穴に流れ落ちる血のように見えました。

足羽山西墓地公園はもともと火葬場だった場所で、
足羽山のあたりは古墳が多く残された場所です。

昔、人を襲って食べていた老婆が住んでいたとか、
自殺者の幽霊が出るとか、
そういうものを引き寄せてしまうような力をもっているのかもしれません。

崩落事件も人がいない時間だったからよかったものの、
これが墓参りに人が訪れるような時間だと考えるとゾッとしてしまいます。

墓に手を合わせることが出来るようになったのは、
二年間の入山禁止の後になります。

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