祈りの滝は御所市関屋の旧国道309線沿い
葛城山と混合山の間を通る水越峠にある滝で、
修験道の開祖・役行者の祈りが込められた滝です。

役行者ゆかりの滝ということで、
滝の前には不動明王を祀ったお堂があり、
役行者の祈りの力なのか、
やまとの水」に選ばれるほどの名水として知られています。

私は友人と二人で、
友人の運転で水越峠を通って祈りの滝へ行ったのですが、
道路はヒビの補修あとが多い山道で、
なんとなく嫌な感じのする道路だと思っていたので、
車のラジオからノイズがしたときは本当にビックリでした。

天気も良くて車もほかに走っていないから、
山が電波を邪魔しているんだろうと友人が説明してくれて、
なんだと安心することができました。

ただ、運転していた友人も、
中央やガードレールに近づきすきていることが何度もあって、
妙に車幅の感覚が掴みにくい道路だなと思っていたようです。

さわやかな天気とは反対に、
私たちはなんとなくですが、
どんよりとしたものを感じていました。

そんなことを思いながら道路を走り、
鳥居と駐車場のあるそれらしい場所に車を止めれば、
祈りの滝に到着です。

祈りの滝には水汲み場が設けられていて、
多くの人が水を汲みに訪れるのですが。

蛇口に雨除けの折り畳み傘を括り付けて、
周りに文字が書かれたプレートや板がいくつも張られていると、
せっかくの名水も安っぽい感じがしてしまいます。

なんだかゴチャゴチャしすぎだねと言いながら、
水を持って行った容器に入れてからの帰り道です。

行きはいやだなと思っていた道も、
帰りには全然気にならなくなっていて、
友人との会話も自然と弾みます。

そうして車を走らせていると、
行きにラジオからノイズがした場所が近づいてきたのですが、
帰り道には何も起きませんでした。

その後、水越峠には姥捨て山の言い伝えがあると聞いたのですが、
祈りの滝の水に込められた力に、
私たちは守られたのかも
しれません。

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