JR箱崎駅から北に進むと、
右手側に中国のお寺のような建物が見えてきます。

場所は九州大学のそばにある交差点の角で、
ブロック塀に囲まれた庭に白い観音像、
門の代わりに鳥居のある変な建物です。

見た目からは想像できませんが、
ここは鎌倉時代からある歴史のある場所らしく、
建物の裏にある「米一丸の供養塔」から、
この辺りが米一丸(よねいちまる)
呼ばれるようになったそうです。

その辺りの交差点を私が自転車に乗って、
渡ろうとしていた時の話です。

梅雨の前の気持ちのいい日で、
私はあくびをしながら自転車を走らせます。

交差点に近づくと、
歩行者信号が点滅をはじめたのを見た私は、
ペダルにグッと力を込めたのですが。

急にハンドルがガクンと動いて
驚いた私は横断歩道の上でバランスを崩してしまいます。

左足首は痛めたものの、
何とか横断歩道を渡れましたが、
道路には原因になりそうなものは落ちていませんでした。

あくびも出ていたし、
ぼーっとしてハンドル操作を誤ったのだろうと思っていましたが。

後日、友人から米一丸の供養塔にまつわる話を聞かされ、
私はエアコンの温度が1~2℃下がったように感じてしまいました。

交差点を東に進んですぐの所に高架があるのですが、
昔は事故の多い踏切としてしられていて、
米一丸の祟りとウワサをされていたようです。

米一丸は鎌倉よりも前の時代の人で、
米一丸の塔のあたりでだまし討ちで殺された人です。

米一丸が殺されてからこのあたりでは異変が起きるようになり
鎌倉時代になって米一丸の供養塔などを作ると、
頻繁に起こっていた異変は少なくなった
らしいです。

それでもときどき不思議な事がおきる場所といわれ、
鉄道や車の時代になると、事故の多い場所と噂されているのだそうです。

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