JR博多駅の東、糟屋郡志免町の公園内にある
志免炭鉱跡で突如現れる巨大な構造物、
志免鉱業所竪坑櫓(しめこうぎょうしょたてこうやぐら)へ
訪れた時の話です。

竪坑櫓は地下から石炭を運び出すための設備で、
志免で炭鉱が盛んだった頃の遺跡です。

私は友人たちと観光で福岡を訪れ、
私たちは志免鉱業所竪坑櫓のある公園には、
JR博多駅からバスを使って向かいました。

最寄りのバス停から歩いて数分なのですが、
今は公園の中で街のシンボルのようにそびえ立つ
竪坑櫓はとにかく巨大でした。

広々とした平らな公園に、
竪坑櫓だけがそそり立つ様子はとにかく目立っていました。

ところどころコンクリートが崩れて鉄筋がむき出しになっていて、
危ないから近づけないようにフェンスで囲まれていました。

私はフェンスのそばまで近づいて、
下から見上げるその大きさにあらためて圧倒されました。

私がおぼえているのはここまでで、
気が付くと私はバス停に向かって歩いているところでした。

食い入るように竪坑櫓を見ていて、
「そろそろ行こう」と呼びかけたら残念そうについてきた私が、
バス停の手前で「なんでこんなところ歩いてるの」と言い出したのです。

友人たちは私の面白くない冗談だと相手にしませんし、
私の方もそれだけ竪坑櫓の印象が強くて後はうわの空だったのかなと、
その時は深く考えていませんでした。

炭鉱が閉鎖されると炭鉱設備が次々と壊されましたが、
竪坑櫓だけはなぜが取り残されています

鉱山跡地を利用しようという話が出ても、
計画の中心人物が事故にあい
計画自体が消えてしまうというウワサの他に。

竪坑櫓から飛び降りる人が少なくなく
飛び降りる人を近づけないために、
竪坑櫓はフェンスで囲まれているという話があります。

この話を知った後だと私が霊に呼ばれたのかもと怖くり、
知らないままなら不思議な事があったで終わっていたから、
そのほうが良かったのにと思っています。

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