10代の頃に友達と
車で怖い所に行こうという話になりました。

信じないタイプだったので、
断ることもなくただ夜道を散歩する程度だろうと
思って行きました。

手向山公園にある場所は昔、防空壕だったようで
亡くなった兵隊さん達の霊がいるとのことでした。

そして、その防空壕の奥には棺のようなものがあり
そこに男女ペアで行きタッチをして帰ってくるというものでした。

その場所を知っている人から、
霊は戦争で目は見えないが耳がとてもいいから
大きな声を出したり走って足音をたてないよう注意をされていました。

一番怖がっていない私と一番怖がっていた友達が
最初に行くことになりました。

その時入ろうとした瞬間「お”ぉ~
うなっているような男性の声が聞こえました。

私は夜風かなと思いさらに入ろうとすると、
さっきよりもはっきりとした声が聞こえました。

この時点で怖くなってきて帰りたいなと思っていたのですが、
その声が聞こえていない友人達は行けよと言わんばかりに見てくるので、
もう少し入ってみました。

その時、隣にいた友人の顔がどんどん青ざめてきて無口になってきました。
私も動機がしてきてそれ以上中に入るのが苦しくなってきました。

少しは正気でいた私はでることに決め、
ぼーっとしていた友人の手を引っ張って出ました。

友人達は何で戻ってきたんだという顔をしていたので、
説明しようとした瞬間皆に聞こえる声で「お”ぉ~」と聞こえました。

さすがに皆怖くなり、注意されていたことなど、
忘れてしまい猛スピードで逃げました。

少し離れた場所に車を置いていたので、
そこまで何も考えず走りました。

やはり、心霊スポットなんて
遊び半分で行くものではない
と再確認しました。

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