腹違いの兄弟に命を奪われた菊姫たちが残したものは、
菊姫襲撃に関わった人物の一族をも巻き込む恐ろしい呪いで、
九州一と呼ばれる強大なものでした。

菊姫たちの恨みは宗像市山田の増福院の地蔵として祀ることで鎮まり、
今ではその地蔵は山田地蔵尊として親しまれています。

山田地蔵尊として祀られているのは、
菊姫をはじめ全員が女性
ということで、
恐ろしい呪いだった菊姫たちの強い想いは、
山田地蔵尊として子を思う母の願いを叶えると言われています。

そうしたいきさつから増福院には菊姫ゆかりの品が納められ、
菊姫たち6人の墓も増福院に設けられることになったようです。

私がJR赤間駅の北にある増福院へ訪れたのも、
菊姫にゆかりのある寺だったからです。

むせるほど強い、
甘さのあるいやな匂いが鼻に飛び込んできたのは、
菊姫たちのお墓を見たりしながらお寺を歩いていた時でした。

その匂いは気持ちが悪くなるほど強力で、
なんとかお寺から離れたあたりでやっと落ち着けて、
それでも気分が落ち着くまでしばらくかかるほどでした。

それはバナナの革をむいた時の匂いを強力にした匂いで、
この時の気持ち悪さを思い出してしまうので、
私はバナナが苦手になってしまいました。

菊姫が殺される事になった一連の出来事は、
山田騒動と言われている家督争いのことなのですが、
この事件について執筆をしていた方が、
交通事故で亡くなられたというウワサ
もあります。

菊姫たちが殺されたと言われる場所で、
心霊現象がウワサされていて、
菊姫たちの残した呪いは、
完全には鎮められていないのではないか。

そんな風に私は感じています。

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