これは私が当時二十歳くらいだった時のお話です。
私の地元、兵庫県でも自殺の多いとされる
有名な心霊スポットに行った時のことです。

一庫(ひとくら)ダムという名前なのですが、
自殺者が多い事から、「人喰らダム」とも呼ばれています。

実はここ、お昼はバス釣りが出来るスポットとしても有名な場所で
高校生から10代後半(18,19歳)まで釣りを趣味としていた私も
よくこの場所へは通っていました。

その頃はまさかここが心霊スポットとしても有名だとは知りませんでした。

20歳になって車の免許を取得して男1名、
女1名の友人と計3人でドライブをしていて、
夏の深夜だったこともあり心霊スポットへ行こうという流れになりました。

この友人のうち女友達(Aさん)はそういう霊的なものが見えるというのを
事前に知っていたので、本当にそんなもの(霊的なもの)がこの世に存在するのか
興味半分で心霊スポットめぐりをすることになりました。

で、どこへ行くかという話になった時に
「その一庫ダムへ行こう」と男友達(B君)が言いました。

私はよくそこで釣りをしていたので
「俺、あそこでよく釣りしてるで!あんなとこに霊が出るわけないやん」と
言ったのをよく覚えています。

まあ~免許取りたてだし運転の練習程度に行ってみるか
というくらいの気持ちで一庫ダムへ向かいました。

早速ダムに近づいてきてダムの周りを車で走っていると
Aさんの様子が明らかに急変しました。

ずっと下を向いたまま顔は青ざめているのです。

それを見た私ともう一人の友人B君は
「これはすぐに引き返さないとマズイ・・・」ということになり、
すぐに着た道を戻りました。

これはリアルな話でオチのようなものはないのですが、
後でAさんになにがあったのか聞いたら
「3人の女の人が見えて、そのうちの1人がすごい形相でこっちを睨んでいた」

「Uターンしてまたその女の人の前を通った時、
今度はすごいスピードで付いてきてもう駄目だと思った」と言っていました。

幸いその後3人に霊症のようなものはなかったのですが、
それ以来そこへは釣りにさえも行かなくなりました。

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