JR福島駅の南東、阿武隈川のほとりにある山が弁天山で、
その森のなかにある廃墟(洋館?)での話になります。

友人が「ヤバイ場所がある」なんて声をひそめながらいうから、
どんな場所にあるのかと思ったら駅の近くで拍子抜けし、
確かに山の中にあるとはいえ、弁天山には公園があるんだから、
それなりに管理されている山に廃墟なんてあるのか?
それが最初の印象でした。

これが神社の廃墟ならわかるのですが、
山の森を進むと何故か灰色の鳥居があって、
鳥居からまっすぐ道が伸びているかのように木が生えていて、
この場所に来たことを後悔するには十分な気配が漂っていました。

この廃墟(洋館)はある病院長の別宅跡地というウワサがあって、
森のなかの斜面に廃墟が幾つかあり、
わざと人目を避けているようなあやしさがあります。

私が特に驚いたのが幾つも檻がある場所で、
飼育小屋のようなものからコンクリート製のしっかりしたものまであって、
場所の雰囲気に負けて近づくことができませんでした。

そして、蔵のような作りで見た目が西洋風に見える建物から斜面を降りて、
白い壁のお屋敷の廃墟に着いて写真を撮ろうとした時です。

まだバッテリーは十分残っていたのに、
突然スマホの電源が落ちて使えなくなったのです。

電源ボタンを押しても反応しないから、
この時点ではただの故障だと思っていたのですが、
お店に修理に持っていたら電源が入ったのです。

修理に出すとお金がかかるから、
とりあえずそのまま様子を見ることにしたんですが、
その後は普通につかえましたし。

友人が撮影した画像を見ると、
何枚かはやたらと荒い画像になっていて、
同じ場所で撮影したのに写り方が違っている画像もありました。

弁天山の廃墟は雰囲気だけでも怖いと思っていたのですが、
こうしておかしい事が起きていたことがわかると、
後になってゾッとしてしまいました。

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