これは大阪府下にある墓地での心霊体験談です。

生駒山自体心霊スポットとして有名ですが、
生駒山麓の墓地でも
昔から、出るといううわさがありました。

え、何が出るかって、もちろん、幽霊です。

地元のお年寄りにそんな話を聞いた中学生の悪がきどもは、
夏休みのある日、その墓地で肝試しをすることにしたのです。

肝試しの方法は、墓地の入り口付近、
つまり、墓地に少し入ったところでに全員が集合して、
そこから、墓地の一番奥の墓まで行って戻ってくると、
実に単純なものです。

しかし、墓地の入り口付近から、一番奥の墓まで行くには、
墓地の中を通らなければなりません。

しかも、ずいぶんと広い、薄気味悪い墓地の中を。

そして、方法はというと、はじめに行く人間が、
墓地の奥の墓石の前にしるしのハンカチをおいてくる、
次の人間が、そのハンカチを持って戻ってくる

その次の人間がまた、ハンカチをおいてくる・・・という繰り返しです。
これなら、全員が平等に肝試しに参加できます。

しかし、肝試しの最中に早速、妙なことが起こりました。
何番目かに行ったYくんが戻ってきて言うのです。

「おい、脅かしっこないやで、ハンカチがないので探していると、
墓石の裏から声がして、これか・・・というので行ってみたら、
墓石の前ではなく、墓石の横にあったで」

そういって、Yくんは、もって返ってきたハンカチをみんなに見せました。
入り口で待っていた連中は顔を見合わせました。

じつはその中から抜けた人間は誰もいなかったのです。
みんな薄気味悪くなり、しばらく沈黙が続きました。

少したって、Hくんがわかったような顔つきで言いました。

「わかった、今日の肝試しを知っている誰かが、
俺たちを脅かそうとして、墓の中に隠れている
のや」

Yくんが早速反論します。

「しかし、こんな薄気味悪い墓の中に隠れて、
人を驚かすようなやつがいるんか

「うーむ、Tなら、やりかねんで」
「しかし、Tはお怖がりやで、今夜の肝試しも、
けーへんかと誘うと、顔色を変えて断りよったぐらいや

みんなは入り口付近で議論しましたが、
結局、その後も、肝試しは続きました。

もちろん、一番奥の墓石の奇妙な声も続きました。
いつの間にか、みんなの顔色が変わっていました。

それで、肝試しは、もう止めにしようということで、
最後のメンバーまで回さず、途中で切り上げることにしました。

奇妙な出来事は、その後に起こったのです。

変える途中、一番、最後を歩いていたHくんが、
震えた声で言ったのです。

おい、みんな、俺が一番最後やな
「そうやで、おかしなことをいうな」

Yくんは後ろも振り返りもしないで、そういいました。
そのとたん、Hくんが、半泣きの声で言ったのです。

だ、だけど、俺の後ろから、足音がついてくるねん

そう言ったかと思うと、Hくん、叫び声を上げながら、走り出しました。
前のみんなを追い越すように。

これがきっかけになり、
われわれ、悪がきどもも恐怖に駆られながら、走り出しました。

これは50年以上昔の話です。

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