大阪府泉佐野市の奥に犬鳴山があります

犬が猟師を助けた伝説は有名ですが、
まだまだあります。

犬鳴山の途中には鳥居があって、
そこはあの世とこの世の分かれ目といいます。

私は小学生の林間学校で犬鳴山のある旅館に泊まりました。

その旅館は、鳥居をくぐって
「あの世」の世界と言われているところにある唯一の旅館でした。

男子と女子で部屋が分れたのですが、女子の部屋に入ってみると、
一か所真っ赤な血でも落ちたかもしれないようなあり、
みんなで「気持ち悪いね」と話していました。

そして、その日の晩に、恐怖話が大好きな先生がやってきて、
「退屈してないか?面白い話したるわ」というので、
ワクワクしながら聞くことにしました。

女子の部屋に一か所真っ赤な血が落ちたような痕跡がなかったか聞かれました。
確かに大きくありました。

それをみんなで言うと、

「実はな。離さないでおこうと思ったんやけど、この部屋で、
女のひとが滅多切りにされて殺されてん。その血をふき取ったんやけど、
何度拭いても、じわーっと出てくるんよ。

でな、畳を変えてみたんやけど、やっぱり血の跡がでてくるんよ。
何度も何度も変えても出てきてな、旅館の人あきらめたんよ。

そしたら、その日から、女の人が出てくるようになってな、
その部屋に泊まった人に”助けて”ていうんやて。

だから、今日もしかしたら、この部屋に出てくるかもしれんわ。まぁ、寝ろよ」

と言われたのですが、当時の小学生にとっては
恐怖で女子全員眠れませんでした。

その後、調べたのですが、その部屋でかなり昔に
殺人事件ではなく自殺をした人がいてて、
その霊が時々出ると聞きました。

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