玄界灘の波に侵食された洞窟が7つある岸壁が、
佐賀県の唐津市にあり、七ッ釜(ななつがま)として
国の天然記念物として登録されています。

自然現象が岩肌に刻んだ模様も美しく、
船で岸壁に近づく事もできる、
観光地として人気のある場所です。

実際に行くと、
中に船で入ることもできるほど大きな洞窟もあります。

私達は観光で七ッ釜を訪れたので、
この場所が自殺の名所として知られている場所なのを
知りませんでした。

事件は宿の部屋で、
私達5人が寝ている時におきました。

あることがきっかけで、
私達4人は眠りを邪魔されてしまい、
時計を見たら午前3時になったばかりでした。

私達の眠りを邪魔したのは、
寝ているTの寝言だったのですが、
その様子がただ事ではありませんでした

大声ではないものの、
「ごめんなさいごめんなさい」と何かに謝りながら泣いていて、
時折「うぅ~」と苦しんでいます。

私はTの肩を掴んで、
大きく揺らしながら「おい、おいT」と声をかけると寝言は止まり、
それからゆっくりとTの目が開きます。

Tはんな夢を見たのかは覚えていなかったのですが、
とても強く後悔をしていたと言っていました。

後になって見れば、七ッ釜を見ている時に、
Tがどことなくボーッとしていたように見えたのですが、
前日の晩は目がさえて眠れなかったからかな」と言っていたので、
お前は小学生かとからかったのですが、
その時に何かの影響を受けていたのでしょう。

どの宗教も自殺の罪は重く、
死んでからの方が辛い責め苦を受け続けるとされています。

今も苦しみが続いている自殺者の霊は、
Tにどんな夢を見せていたのでしょうか。

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