これは日本海中部地震の被災地で、
遠足で訪れていた児童43人が津波にさらわれ
13人が亡くなった、秋田県加茂青砂海岸
(かもあおさかいがん)を訪れた時の出来事です。

私は野外活動で使用する用品を取り扱う会社に
務めているのですが、この道に進むきっかけになったのが、
大学で先輩に連れて行ってもらったテントを使ったキャンプでした。

私がまだ少年だった時に見た、
災害を伝える報道が私に強い影響を与えていたようで、
キャンプで使う道具を見て、
これは災害の時に使えるじゃないかと思ったからでした。

被災直後の生活を少しでも快適にしたい。

そんな気持ちでこの道に進んだこともあり、
仕事でストレスが溜まった時には、
過去の被災地へ行って自分の気持ちを奮い立たせていました。

加茂青砂海岸に訪れた時は、
やっと休みが取れたという状況で。

本音を言えば、
温泉に行けば良かったかなと思っていました。

そんな状態だったこともあり、
子供が津波にさらわれた海岸を見ても、
気持ちは奮い立たず。

震災当時は地震と津波が関連付けられていなかったので、
地震の後に海岸で待機していたことで津波にさらわれた
子供達を思うと、逆に気が滅入っていました。

私の左側から砂を踏んだ時のようなザリザリという
音が聞こえたのは、この場所にいても気持ちが沈むだけなので、
とりあえず別の場所に移動しようと踵を返した時です。

最初は気のせいだと思っていたのですが、
辺りを見渡していた時にもザリザリと聞こえたのですが、
近くには誰もいません

もちろん最初は体の不調を疑って、
病院で精密検査を行いましたが、
体には問題がありませんでした。

加茂青砂海岸から帰ってからはザリザリという音は聞こえず、
心身が弱っていると霊に影響されやすくなると言われると、
津波にさらわれた子供達の霊の仕業ではないか、
そんなふうに考えてしまいます。

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