沖縄では御嶽(うたき:神聖な場所)で儀式を取り仕切る、
神社の神主のような人をユタと呼んでいます。

御嶽は神と対話する場所であり、
土地の先祖を祀る場所でもあります。

なので集落ごとにそれぞれの御嶽があり、
集落の人たちが大切にしている場所です。

宜野湾市の米軍基地の近くにある大塚貝塚は、
宜野湾集落の祖先を祀った神聖な場所で、
ユタの修行の場として知られています。

ユタに選ばれるのは女性だけで、
大塚貝塚のような特に力のある場所で修行をして、
その能力を高めていたそうです。

昔は他所者が入れないように隠されていた御嶽、
それも大塚貝塚のように力が強い場所は、
軽々しく他所者が行くような場所ではありませんでした。

沖縄独自の文化・風俗に興味があった私たちは、
夏休みを利用して沖縄を廻っていました。

大塚貝塚へ向かう道は、
『普天間基地』のフェンスから目と鼻の距離にあり、
聖域という言葉から幻想的な景色を期待していたのに、
フェンスと並ぶ自然のままの森をみて、
正直みすぼらしいと思ってしまいました。

森のなかに一応は道があるけど、
人が通りやすいように管理されていなくて、
南国の植物が繁る森を遠慮がちに進むことになります。

大塚貝塚には社があって
社の下に洞窟の入り口があり、
その洞窟がユタの修行場ということです。

それだけ神聖で力のある場所というのは知っていても、
だからこそ洞窟の中がどうなっているのかが気になります。

私たちは好奇心に負けて、
先ずはAが洞窟内の様子をうかがいます。

途端にAは「わ」と言って、
その場で飛び上がります。

何が見えたのかこちらが尋ねるよりも早くAが、
首に息を吹きかけるなよ、
本当に驚くからそういうのはやめてくれよ

と言いますが私たちはそんなことをしていません。

やばいと思った私たちは、
社に向かって軽々しくのぞこうとした事を謝り、
全員早歩きでその場所から逃げ出します。

この場所の事を知らない人たちが、
社の洞窟で雨をしのいだら、
その内の1人が死んだという話があるそうですが、
私たちは落ち葉で足を滑らせて転んだ程度ですんだようです。

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