軍艦島が見える長崎
権現山(こんげんやま)展望公園

展望台の隣にある奇妙な形の
金属製の鐘つき堂があって、
そこに吊るされた鐘は広島の平和公園にある
『平和の鐘』と夫婦鐘になる、
発起の鐘・まごころの鐘』です。

途中で家族連れとすれ違いながら、
展望台とまごころの鐘がある場所に着くと、
友人が「この鐘でしょ、鳴らすと幽霊がでるのは」と言って、
何を言っているのかすぐには理解できませんでした。

友人の話では、
権現山展望公園のまごころの鐘は、
心霊スポット
だということになっています。

この鐘を鳴らすと不幸が起きるとか、
三回鳴らすと子供の幽霊があらわれるとか、
私はそんな話をはじめて聞きました。

友人も詳しい理由は知らないのですが、
平和への祈りのための鐘なのに、
どうしてそんな話になるのか不思議でした。

事件や事故が起きた場所でも無いですし、
ただデザイン性が奇抜だからかな、
そんなふうに私は思っていました。

変な話を聞いたので、
最初にまごころの鐘を三回鳴らして、
子供の幽霊がいないことを確認してから
展望台にのぼります。

しかし、私達が展望台から降りようとすると、
この場所のへの入り口の方を向いて、
小さな男の子が1人で立っていました。

ここに来る時にすれ違った子供とは別人で、
子供1人で来れるような場所では無いのに、
さっきの話もあってちょっとだけ驚きました。

まあ子供が親を置いて走りだすのはよくあることだし、
ああやって道を見ているのは、
家族が来るのを待っていたからかなと思っていました。

男の子は私達が近づく気配にこちらを振り向くと、
私達とすれ違うようにしてタッと
展望台に向かって走り出します。

元気な子だなと思いながらその場所をはなれたのですが、
展望台にいた男の子の家族とすれ違っていないことに、
駐車場についてから気が付きます。

その時は、
まさかさっきの子供がウワサの幽霊なのかと思って、
本当に不幸が起きるのではと不安を感じました。

ところが帰り道で事故も起こさず、
体も至って健康そのもので、
特に不幸なこともなく今も過ごしています。

ウワサされるような恐ろしい幽霊ではなさそうなのですが、
私達が見た男の子は何だったのでしょうか。

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