日本でキリスト教が禁止されていた時代に起こった、
天草四郎の元に集まったキリスト教徒達
(キリシタン)が起こした島原の乱

島原の乱は、徳川幕府に対する不満から
民衆が起こした一揆のひとつとして有名です。

キリストを信仰しているだけので民間人が弾圧され、
数万人が城に立てこもったところを兵士に虐殺された
とても血なまぐさい出来事でもあり、
数万人のキリシタンが立てこもった城が、
私の訪れた原城でした。

これは会社の社員旅行で、
長崎の島原に訪れた時に体験した、
不思議な出来事の話
です。

幕府とキリシタンが最後に戦った原城も、
かって歴史の舞台だったと言っても、
今は原城跡と呼ばれる広い公園で、
観光地としては全然物足りないけど、
ここで失われた命の多さから、
あえて静かなままにしているようにも見えました。

公園には慰霊碑が建てられていて、
この場所で多くの命が失われた事はたしかなのですが、
原城は3方向を海に囲まれた場所にあり、公園から海を眺めていると、
ここで多くの命が失われた事は想像も出来ません。

原城跡が、
島原の乱があった場所と思っているからでしょうか、
海からふく風の音から、その時の叫びが聞こえて来そうでした。

トイレを済ませてからバスに戻ると、
パートのおばちゃんや事務の新入り社員が、
公園で匂いがしたと話しています。

私を含めて男衆は全員、
何のことだかわからないのですが、
女性の何人かは共感していました。

女性は匂いに敏感ですから、
海の匂いが気になったのかと思ったのですが、
血のような匂いだったと言います。

島原の乱の話を知ったうえで原城跡地に来ているし、
移動中にビールを飲んだ人もいて、
鼻の調子がおかしくなって勘違いをしたとその場は収まりました。

後日、事務の新入りから聞いた話なのですが。

旅行から帰った日の夜に新入りが寝ていると、
物音がしたと思って飛び起きたのですが、
部屋は寝る前と何もかわっていません。

時計を見ると朝の四時半頃で、
物音がした』という夢を見たのだと新入りは話していたのですが。

虐殺のあった場所で血のような匂いを感じた新入りが、
旅行の後に自分の部屋で何かの気配を感じた事が、
ただの偶然とは私には思えません。

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