学校の行事で御所浦にいった。
御所浦にはホテルはないので民宿に1部屋5人で泊まった。

自分と同級生が2人。先輩が2人。
泊まった民宿は明らかに古く、廊下を歩いていたら
「ギー。ギー。」という音がするぐらい古かった。

1日目の夜23時頃、お風呂の順番がまわってきた先輩Aが
お風呂に入り、あがったところ、脱衣所の窓に手形があったそうだ。

先輩は脱衣所で服を脱ぐ際にまわりを確認して
異状がないか確かめたそうだ。

その時は手形はなく、あがってから窓を見たところ
手形があったと話していた。

脱衣所のドアには鍵があり、
窓もしっかりと鍵をかけていたので完全な密室

その時宿にいたのは宿のおばちゃんと私と同じ学校の10人、
引率の先生1人だった。

私たちは部屋に戻り、寝る準備をした。カーテンを閉める際に、
カーテンの長さが左右で違うことに気付いた。

比率で表すと7:3ぐらいの差があった。
その日は「この宿やばいかもね」とみんな言いつつ寝た。

次の日の朝、私が1番に起き、
カーテンを開け起床時間にみんなを起こした。

起きるとすぐに朝食を食べるため下におり、朝食を食べた。

食べ終わり部屋に戻ったところ、
カーテンの長さが反対になっているのに気付いた。

前の日の晩に閉めた時は右側が長く左側が短かったはずなのに、
戻ってみると左側が長く右側が短かった。

私たち完全に驚き、「なんで?なんで?」と不思議がった。

朝食を食べているときは先生も生徒も
みんな同じ部屋で食べていたので
誰かが私たちの部屋にはいることは不可能だった。

その日は行事を終え、2日目の夜がやってきた。

その日はお風呂に手形がつくことはなく、普通の楽しく騒いでいたが、
みんなが寝ようとした時に、窓が揺れるような音がした。

その時は窓はあけていて、風が吹いているような感じではなかった。

私たちは完全に心霊現象だと思い、
みんなで怖がりながら寝たのを覚えている。

隣の部屋ではそういう音は聞かなかったという話をされ、
私たちの部屋には確実に何かがいる。と全員が悟った。

次の日私たちは地元に帰り、「こわかったね。やばかったね。」と
心霊現象を思い出として持ち帰った。

翌年からその民宿には泊まらなくなった
というはなしを後輩にきいた。

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