広島駅を大通りに沿って南に進み、
二股にわかれた所を川沿いに比治山の方に進んだ所に、
縁結びのパワースポット『千切大師堂』があります。
私が高校2年のころの事なのですが、
そのとき私には好きな人がいて、
「好きです」の一言がなかなか言えないでいました。
そんなときにこの千切大師堂のうわさを聞いて、
勇気をもらうために大師堂にお参りに行きました。
縁結びのスポットというのに『千切』って
なんだか変だなとは思いましたが、
そのときはそこが処刑された人たちを
慰めるために建てられたとは知りませんでした。
その昔千切大師堂近くに罪人の処刑場があって、
千人の首を切ったから『千切』という由来を知って驚きました。
首を切られて死んだ罪人でも、
仏の元に行けるように縁を結ぶための大師がいる事から、
縁結びの御利益があるパワースポットになったそうです。
千切大師堂で両思いになれるようにお願いをしたのですが、
家への帰り道でどうしても後ろが気になってしまいます。
振り返って見ても誰かがいるというわけでもなくて、
とにかく気味が悪いなと思っていました。
そのときに対処していれば良かったのかもしれませんが、
私はその夜に金縛りを体験をしてしまいます。
寝ていたら急に目が覚めて、
ボーッとした頭で時計を見ようとしたら、
自分が動けないことに気が付きます。
一瞬でぼやけた頭もハッとするのですが、
とにかく怖くて助けを呼ばなくちゃと思いましたが、
声を出すことは出来なくて。
嫌だ嫌だとしか考えられなくて、
布団の中なのに体がどんどん冷えて行くように感じていました。
私は気を失ってしまったみたいで、
気が付くと朝になっていて、
明るくなった部屋と体が動くようになったことに安心しました。
千切大師が幽霊との縁を結んだから金縛りにあったのか、
切ってくれたから金縛りだけで済んだのかはわかりませんが、
私が体験した心霊体験はこの金縛りだけです。
コメントを残す