空の青と芝の緑に良く映える、
オレンジ色をした水門が東京の北区にあります。
岩淵水門は荒川の水流を調整つする水門でしたが、
下流に出来た新しい水門(青水門)に役割を譲り、
今は旧岩淵水門とか赤水門と呼ばれています。
歴史的に価値のある水門だと聞いたことがりますが、
私には派手な色をした水門で、
公園に行く時に使う橋の代わりという印象です。
春と夏の間の日差しがオレンジ色をひときわ際立たせて、
この時期に眺めると水門が輝いて見えます。
だんだん暖かくなってきていても、
日が落ち始めると肌寒い時期のことです。
寝ている間に布団がめくれてしまい、
日の出より早く目がさめてしまいます。
私はなんとなく散歩でもするかと思い、
いつもの旧岩淵水門を訪れます。
この時間の水辺を歩くと冷えも強く、
オレンジ色は暗くても目立つ事も確認したので、
そろそろ帰かえるかと思った時です。
何か冷たいものが、
足から這い上がってくるような感覚に襲われます。
左足からスーッと膝裏まで登ったと思ったら、
ゆっくりと足を回るように動きます。
腰辺りにも何か冷たいものが触ってきますが、
とにかく私は動いたら駄目だと思って、
震える体を必死に抑えようとします。
その時の私にはとても長く感じられましたが、
冷たいものは数十秒程這いまわるとスッと消えます。
とにかく急いで逃げ出したいのですが、
膝が勝手に動いてまともに動けなくて、
両足を引きずりながらその場を離れました。
荒れる川の名前の通りにかっては氾濫を繰り返した川です、
犠牲になった人は大勢いると思います。
鳥居が赤色に塗られるようになったのも、
赤が悪いものを退ける色だからと聞いたことがあります。
旧岩淵水門も最初は普通の水門だったのに、
改修工事のときに今の色になったという事です。
旧岩淵水門あたりは、
なにか悪いものが集まる場所だったのではないかと思います。
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