諏訪湖の近辺は明治時代、製糸工場が数多くありました。
岐阜の飛騨地方から女工として少女達が駆り出されて悪条件の中、
働いていました。

10年ぐらい前に小学生の男の子が家を飛び出して
行方不明になった事件で、遺体が諏訪湖から見つかりました。

当時から諏訪湖は心霊スポットとしても知られており、
地元の人は女工さんに連れていかれたんだと密かに囁かれていました。

諏訪湖で女工が自殺が多々あったと曽祖母から聞かされました。
だから、気分がすぐれないときに諏訪湖に行くなと聞かされました。

社会人になり仕事のことで悩んでいて
思い切って諏訪のほうにドライブに行った時の恐怖体験談です。

季節は梅雨あけの晴れた日でスキー場にはニッコウキスゲが綺麗に咲いており、
湿原には水芭蕉が満開に咲いていました。

このまま母方の祖父母の家にいこうと車に走らせていたら何故か、
諏訪湖の方に走っている気がしました。

上諏訪の温泉でも入るかと上諏訪の方に向かいました。
何故か諏訪湖の方に向かっています。

時刻は午後3時過ぎだったので観光客や湖畔をジョギングしている人がいました。
諏訪湖の湖畔をぼんやり歩いていて仕事のことはなんとかなるかな?
とか思っていたとき、「こっちにいらっしゃい。私たちと話しましょうよ。」
「こっちのほうがいいわよ〜」と聞こえます。

湖のほうには人はいません。
明らかにあちらの人だとわかりました。

そのとき、目にも見えない力がかかり湖に引きずりこむ無数の手が見えました。
「まだ!そっちには行かない!いや、行くもんか!自殺なんて、まだ死ねない!
自殺なんていつでもできるから、お願いこの手を離してくれ〜。」と
懸命に抵抗しました。

「あんた大丈夫か?」とパトロールのおじさん三人がかりで助けてくれました。
「あんたむやみに湖に近づいちゃだめだよ。供養はしてるけども
成仏してないもんもいるんだ。可哀想に早く家に帰してあげたいが。」と

事務所に連れてってくれてお茶をいただき、親切に宿も紹介したくれました。
引きずりこもうとした右手にはくっきりその跡がついていました。

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