実家でお盆ですごした時の事です。
私は、愛犬を連れて、
車で鹿児島県のホノホシ海岸までドライブにいきました。
時間は、夕暮れ時。そう、逢魔が時です。
しかも、お盆の日。
祖母からお盆の時は、
暗くなったら外に出たら行けないと、言われてました。
ご先祖様は海からやってくるけど、
家に帰れない魂がさまよってるからと。
私は、忠告を気にせず、ホノホシ海岸にいきました。
駐車場に車を止めて、愛犬を車からおろした時のことです。
生暖かい風が吹いたとたん、愛犬が、何ももない広場の方へ、
ウーウーと唸ったのです。広場の先は海です。
それでも私は、先に行こうとリードを引っ張ったんですが、
愛犬は、唸ったまま、動きません。
辺りは、薄暗く、ぽつぽつと、外灯がついてるだけ。
私は、諦めて帰ろうとしました。ドアをあけたら、
体全体に寒気と鳥肌がたちました。
なぜか、背中が硬直しました。
広場、広場というより、海の方から何かがやってくる気配がしました。
やってくるというより、おしよせてきました。
私は、これは、ヤバい。
と後ろを振り向く衝動を抑え、その場から立ち去りました。
愛犬は、よほど怖かったのでしょう。
座席の下に隠れてました。
実家の近くに友人がいたので、友人を携帯で呼び出して、
私は、先程の話をしました。
友達は、気のせいだよ。と笑いとばし、
気のせいだよね。と私も笑って、別の話をしはじめました。
30分後でしょうか。
そう言えば、と祖母からな忠告の話を思いだし時、
また、あの時のような生暖かい風が、ふわりと吹いたんです。
あれは風ではなかったです。
私の足に、8の字を描くようにまとわりついたのですから。
友人は、何も感じなかったといい、気のせいとまた笑ってました。
最後に写真を撮ろうよと言って、携帯で私達を撮り、
その画面を先にみた友人は、なにこれとびっくりしました。
そこには、画面いっぱいの白い水玉が写ってました。
俗に言うオーブでしょうか。
それ以来、お盆の日、暗くなったら外にでないようにしてます。
コメントを残す