埼玉県には吉見百穴という古墳群があります。

古墳とは言っても、上から見ると鍵穴型の大きなお墓という
大層なものではなくて、何十人埋葬されたのか、
ただ穴がたくさん開いているだけというシンプルなものです。

こうした埋葬者多数の古墳は逆に珍しいのか、
観光スポットになっていたり、
近所の小学生の遠足スポットになっていたりしています。

そんな地味な古墳吉見百穴ですが、これは実は昼の顔。
夜に行く人は大抵心霊スポットとして訪れています。
ですが、「出る」のは大量に埋葬された古代人の幽霊ではありません。

というのも、百穴の下には旧日本軍によって
戦前に作られた軍需工場跡があるからです。
洞窟のようなものが掘られています。

中はと言えば、洞窟らしく暗くて・ひんやりとしていて、
更には進んでいくと鉄格子があってと、
気弱な人なら心霊現象に逢う前にリタイアしそうな雰囲気

肝心の幽霊については私はまだ見たことがありませんが、
夜に行くとその洞窟を作らされ、途中で亡くなった労働者の幽霊が出るのだとか。
しかも、1体や2体ではなく、結構な数が出るらしいです。

というのも、その洞窟制作には
外国人の方々が借り出されていました。

しかも、突貫工事で、ダイナマイトを使っての危険な作業だったとのこと。
そのため、死人も多かったそうです。

異国の地で危険な作業を行わされ、
爆風の中亡くなっていった方々の大量の死体と怨念。

そういったものが遺されて、かつて軍需工場だった洞窟は
心霊スポットとして今夜も誰かが来るのを待っていることでしょう。

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