大学二年生の頃に、
男子3人女子3人で心霊スポットめぐりをしました。

奈良県にある白高大神内にある富雄の防空壕という
日本の心霊スポットの中でも
かなり危険度の高いと言われている場所へ向かいました。

周りには田んぼしかないただの田舎に一つ大きな鳥居があります。
そこを潜り抜け、ただただ20分ほど田んぼの間を抜け、
その奥の林をひたすら進みました。

道の途中には霊媒師の方が昔暮らしていたであろう小屋がありました。
とりあえず行き道はその小屋を無視して防空壕を目指すことにしました。

足元の状態は最悪で、どんよりとした空気が林を包んでいました。

やっとのことで防空壕に到着したのですが、
柵がありなかに入ることができませんでした。

その防空壕の入り口には鎮魂のふた文字
その文字を見て気味が悪くなった私たちはすぐに引き返すことにしました。

帰り道も足元の悪い道を進み、
気がつくと先ほど行き道で見かけた小屋まで戻ってきていました。

友人の一人が「小屋に入ってみよう」というので渋々中へ。
小屋の中には戦時中の写真や、大量の新聞紙が散らかっていました。

新聞紙もかなり古いものなのだろうなと思って日付を確認すると、
私たちがその防空壕に訪れた日の新しい新聞だったのです。

誰かが今もなおこんな廃れた小屋に出入りしていると考えると
寒気がしてみんなで急いで帰りました。

行きにも潜った鳥居を潜り抜け、みなひと段落していました。
その日は帰りにみんなで仲良く写真を撮り、解散しました。

後日、写真を撮った友人からみんなに連絡がありました。
「○○くんの顔の左半分だけが潰れてるようにぼやけている」と友人は語りました。

数日後その○○くんの左目が原因不明の痛みに襲われました。
大事にはいたりませんでしたが、
もう二度と遊びで心霊スポットには行かないでおこうと誓いました。

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