秋月トンネル広島県江田島の海沿いに走る国道から
島の奥に入り込む全長1Kmほどのトンネルです。

当時小学4年生だったAは、夏休みのある日、
同級生Bと共に秋月トンネル肝試しに行きました。

過疎が進んだ島の日中、車はほとんど通りません。
オレンジ色の明かりの中、大きなミミズ(田舎なので……)
上から垂れてくる水滴にきゃーきゃー騒ぎながら
秋月トンネルの中程まで歩いた時のことです。

前方から足音が聞こえてきました。

まさか自分たち以外に人がいるとも思わず、
Aたちは思わず立ち止まり黙りこみました。

こつん、こつん、と足音はどんどん近づいてます。
ところが、いつまでたっても人の姿は現れません。

かわりに、なんだか妙に暑くなってきました。
さっきまでは肌寒いくらいだったのに。

気が付くと二人は焚き火に当たっているような熱気に包まれていました。
そんななか足音は響き続けます。

異様な自体に恐ろしくなった二人は顔を見合わせ、
来た道を早足で戻り始めました。

すると、さっきまで一定だった足音が突然早くなりました。
まるでAたちを追いかけているように、です。

いよいよ恐怖に耐えられなくなった二人は全速力で走り、
なんとか秋月トンネルを抜けることができました。

恐る恐る後ろを振り向いてもそこには誰もおらず、
足音も聞こえませんでした。

「あとから親に聞いたんだけど、秋月トンネルが出来る前、
あのあたりにあった旧海軍の火薬庫の爆発事故で死者が出たんだって。
秋月トンネルは住民が事故に巻き込まれないために作られたものらしいよ。」

爆発事故で死んだ人の霊が、
火の手から逃れようと今でも走ってるのかも……と、
Aは言っていました。

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